別次元のリアルさ。 ~ Wooeasy 『Super Audio 6BA』

Wooeasy Super Audio 6BA。バランスドアーマチュアドライバを6基搭載した、MMCXプラグ対応のイヤホンです。

WTSUN Audioさんのお薦めとのことでしたので、購入してみました。

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◆外観と付属品
写真だと、どことなく野暮ったさを感じますが、実物は写真より良い質感、デザインでした。

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本来ケーブルは付属していないようですが、プレゼントでケーブルが付属していました。
本体とも(色の)相性が良い、シルバーカラーのケーブルです。

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イヤーチップも、シリコンのもの、ウレタンのもの、色やサイズが違う物など、多数付属しています。
収納用のポーチも付属していました。

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◆装着感など

フィット感はかなりいいです。少々大げさに言えば、耳の一部になったというくらいぴったり。
装着するときは、いわゆる「シュア掛け」をするのですが、耳の付近のケーブルが針金のように形状を固定できるようになっているため、なおさら外れにくいです。

MMCXプラグの取り付け、取り外しは硬く、ちょっと高いイヤホンですので、ハラハラしました。

 

◆音質
スピーカーでよく、「楽器が目に見えるよう」というような表現をすることがありますが、このイヤホンは、頭のなかに楽器が存在してるような感覚があります。
楽器がいま、頭の中のこの位置でなっていて…というのが具体的に認識できるような感じがします。
そこそこ高級なイヤホンも使ったことがありますが、ここまで明確な音像・定位を感じたのは初めてです。
それだけ情報量が多く、解像度が高いのでしょう。「別次元の音」という印象でした。

しかし、帯域については特別広いとは感じませんでした。
低音もやや控えめで、50Hz~20000Hzというスペック通りだと思います。

私は同じメーカーのDQSM D2も持っていますが、音の厚みについてはD2のほうが上だと感じました。
やはり、バランスドアーマチュアドライブに加え、ダイナミックドライバを搭載しているのが効いているのだと思います。
6BAは解像度こそ圧倒的ですが、6つのドライバがすべてバランスドアーマチュアなので、線が細めに感じます。
音場が広く、透明感のある爽やかな音で、例えばゴリゴリのロックなどにはあまり向かない印象です。
ダイナミックドライバのヘッドホンと、静電式ヘッドホンの関係に似たものがあるかもしれません。

加えて、音もやや硬い印象がありますが、これについてはエージングで変わってくる可能性があります。
ちなみに、エージングには相当な時間を必要とするそうです(150時間必要だったD2以上だとか)。

 

以上は、シリコンチップの場合の印象ですが、チップをウレタンに替えると、印象が少し変わります。角の丸い音になり、音の厚みが増します。
ただ、せっかくの長所である解像度も低下してしまいます。
爽やかな音の広がりも損なわれて、ややデッドな感じになります。

 

いまもまだエージング中ですので、後々、印象が変わることがあれば、追記いたします。