画期的なベルト。品質もいいよ!~HW ZONE 本革ベルト

HW ZONE(エッチダブル ゾーン)本革ベルトです。

メーカー様よりサンプルを提供していただきました。

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価格が比較的手頃で、中国製ということもあり、実物を見るまで品質に関しては半信半疑でしたが、実際の製品を手にしてみると、期待以上に「いい感じ」でした。

 

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パッケージも意外としっかりしていて、ちょっとしたプレゼントにも使えそう。

 

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バックルは重厚で(実際重いのですが)ステンレスへアラインが高級感を醸し出していますし、結構複雑な形状であるにも関わらず、しっかりと作られています。

もちろんベルトも、ちゃんと革の匂いがしましたよ。

 

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革ベルトの縫製も、一カ所だけ縫い直しの跡があったほかは丁寧です。

 

届いたときにはバックルは装着されていないので、まずベルトをちょうどいい長さに切って、バックルに取り付ける作業が必要です。でも取り付けは簡単。ベルトは思ったより柔らかくて、布切りばさみで簡単に切れましたし、バックルへの取り付けも、ベルトを金具で挟み込むだけなので、力もいりません。

 

このベルト、締め方が変わっています。ベルトに穴がありません!
ベルトの裏面にノコギリ屋根のようなギザギザがあり、そこに引っかける方式です。
ベルトを締めるのは、ベルトをバックルにを通すだけ。カタカタカタ…と音がします。
外すときはロックレバーを押してベルトを引き抜けばOKです。
かえって作るのに手間が掛かりそうに思いますが、どうなんでしょう?

 

この方式のメリットは、長さの調節が細かく行えるだけでなく、ベルトを締めるのもすごく簡単で楽です。画期的!
「ベルトはみんなこれでいいんじゃない?」と思ったくらいです。
ベルトに跡が残らないからベルトの穴の位置が変わってもわからないですしね。

油断して太っちゃうかもしれませんが(笑)

 

全体に品質のよさ、品質管理のよさを感じ、期待を大きく上回る商品でした。
本当に、縫い直しのあとだけが惜しい!あれがなければ完璧でした。

 

あと注意点が一つ。
バックルがリング状になっていないので、収納時にフックに引っかけるようなしまい方はできません。

 

「音」ではなく「音楽」を楽しむイヤホン。でも性能も高いよ。~Woting『LZ-A3S』

Woting LZ-A3S です。
BA(バランスドアーマチュア)2基に加え、ダイナミックドライバーを1基 搭載したイヤホンです。

WTSUN Audio様にサンプルをご提供いただきました。

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◆外観や付属品◆

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箱のデザインは…こんな感じです。角につぶれもありましたが…まあ、中身が無事ならいいでしょう(^_^;)

箱を開けるとこんな感じ。

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本体のデザインはなかなか。写真で見るよりもだいぶ格好いいです。アルミ筐体で重量感もあります。

ケーブルは、銅の縒り線を、更に縒り合わせたものです。シリコンのような被覆で覆われ、軽量でしなやかで扱いやすいです。イヤーフックやケーブルクリップも付いてはいますが、軽いので、無くてもあまり困らないでしょう。

 

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さてさて、付属品はたくさんあります。ポーチに、イヤーフック、ケーブルクリップ、シリコンチップ大中小、それとはまた異なるシリコンチップが大中小(孔の大きさが違うようです)、それとはまた色と形が異なるシリコンチップ大中小、シリコンチップ(ダブル)大小、ウレタンチップ大小。
ポーチはなかなかしっかりしていて悪くない感じです。

 

ちなみに私は、赤色のチップがお気に入りです。デザイン的に(笑)
音質が一番好みだったのは、ごく一般的なシリコンチップです。すっきりとした音で、音抜けが良かったので。

 

◆音質◆
音質の傾向としては、前に迫り出してくる感じがあります。
一見大味にも思えますが、よく聞くと、ちゃんと細かい音まで拾っているとわかります。
解像度は結構高いほうです。パワフルだが、繊細でもある、という感じ。

バランス的には中音域のエネルギーが強いです。迫力が感じられますし、ボーカルや絃楽器にも向いているでしょう。
低音も結構パワフルなので、ベースのゴリっとした感じなども表現できています。

 

最近で一番のお気に入りであるところのDQSM D2と比べると、あそこまでの圧倒的な解像度はありませんし、音場も少し狭い感じになりますが、ポップスなどでは、こちらのほうが音が近く、低音もパワフルで、聴いていて楽しいと感じます。
D2の音をキツいと感じる人には、こちらのほうがお薦めです。

 

ただひとつ、気になる点としては、クラシックを聴いているときなどに、ちょっと歪みを感じることがありました。ちょうど中高音域のあたりでしょうか。
クラシックのようにいくつもの音が重なるような曲でなければ、さほど気にならないのですが、曲によっては、その帯域で音が団子になったり、歪んで聞こえることがありました。
自分以外の人からは聞いたことがないので、個体差の可能性もありますが…。

 

◆遮音性◆
遮音性はほどほどにあります。少なくとも町中で、普通の音量で聞いていて、周りに音が漏れるというようなことはないでしょう。反対に、外の音もそれなりに聞こえます(音量次第ですが)。

 

解像度云々…といったことを抜きにして、音楽を楽しみたい人には良いイヤホンだと思います。
とはいえその解像度も、同価格帯の国内メーカーのイヤホンと比べ、明らかに優秀と言ってもいいようなレベルで、コストパフォーマンスはかなり高いです(D2と比べるから見劣りするだけで…)。
解像度に優れたBA(バランスドアーマチュア)を2基、更にはパワフルさを備えたダイナミックドライバまでも搭載している性能の高さは、やはり伊達ではありません。

 

デザイン・機能・価格、3拍子揃ってます。~TaoTronics LED デスクライト

TaoTronics LEDデスクライトです。

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メーカーから、モニター商品を提供していただきました。

メーカーはtaotronicsという企業で、てっきり中国の企業だと思っていたのですが、
ネットでちょっと調べてみたら、アメリカ(カリフォルニア)の企業だそうです。
世界中で展開していて、製造の一部を中国で行っているのだとか。

 

◆梱包と付属品◆
商品はしっかりとした箱に梱包されていました。
本体はコンパクトに折りたたまれ、付属品は電源アダプタと、クロス、説明書です。
クロスが付属しているところなどは心憎い気遣いです。
マニュアルは日本語対応もばっちり。輸入品にありがちな、怪しげな日本語ではありませんでした。

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◆外観◆
スタンド部はプラスチックですが、本体はアルミで高級感があります。放熱性も考えてのことだそうです。
アルミの加工精度は高く、プラスチック部もつや消しで安っぽさを感じさせない質感です。

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スタンドは裏側に滑り止めがあり、軽量ですが大きめです。安定性のためでしょうか。
設置スペースを考えるともう少し小さく、その代わりスタンドを少し重くして、安定性も確保してもらえるとよかったと思います。

 

ライト部分は畳んであるとそれほどでもありませんが、開くと結構大きく感じます。36cmあるので当然かも知れません。
電源アダプタの取り付け位置は、真後ろではなく、左斜め後ろにあります。

 

◆機能性◆
LEDライトですので、当然ながら、消費電力が低いです。
結構な明るさがありますが、それでも消費電力(最大)は12Wです。

 

可動箇所が4つもあり、可動域はかなり広いです。
まず根元で90度、付け根で135度、首が135度、ライト部が左右に180度動きます。

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タッチセンサー式で、明るさは7段階と細かく設定可能。

消すときは電源部分のセンサーを長押し(2秒)します。
色調は白色から暖色まで5段階。
明るさは記憶しませんが、色調は記憶します。

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裏側にはUSB端子があり、スマホの充電などもできるし、USB扇風機などを繋いでもいい。
デスクや枕元で使うのにとても便利です。

 

◆使用感など◆
機能性とデザイン性が両立されていて、満足度の高い製品です。

 

細かいことを言えば、
ライトを閉じるとき、最後、一気に閉じるので、カツン!とアルミ同士がぶつかるとか、
可動域(の一部)が、手を添えて両手で動かさないと本体ごと動いてしまうので、片手だけで動かせるといいとか、
気になる点もありますが、価格を考えると、そこまで要求するのは酷かも知れません。

 

ちなみに、このLEDライトには12ヶ月の保証があり、
ユーザー登録すると、6ヶ月保証期間が延びるようです。

 

スマホカメラのマクロ倍率を10倍にできます。~ AUKEY 10×マクロレンズ

 AUKEY 10×マクロレンズです。

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簡単に言えば、スマホのカメラに取り付けられる拡大鏡、といったところでしょうか。

倍率は10倍です。

今回、メーカーからモニター商品を提供していただきました。

 

この製品、まずパッケージデザインが秀逸です。

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無地の四角い箱に、商品のイメージイラストが印刷された帯が巻かれています。
シンプルですが、スタイリッシュな感じ。
箱もしっかりしているので、小物入れなどにも再利用できそうです。

 

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付属品はレンズ本体、フード、クリップが2つ、クロス、レンズ収納用のポーチ。マニュアルはありません。
組み立て方はイラストを見ればわかりますが、二つあるクリップの違いがわかりませんでした。
比べた結果、同じようだったので、予備かも知れません。

 

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レンズ部分は重く、かなりしっかりした作りです。レンズを覆う筐体も金属でできています。
以前購入したことのある、他社の安いレンズとは作りが違いました。
値段だけのことはある、という感じです(といっても、本格的なカメラ用の補助レンズに比べればかなりお手頃ですが)。

 

位置合わせは正面(背面?)から、スマホのカメラがこのレンズの中央に収まるように位置を合わせるとやりやすいです。

撮影時はフードがあったほうが焦点距離が測りやすいのですが、無くても大丈夫です。
持ち運ぶのであれば、嵩張るフードは置いていったほうがいいかもしれません。
…ていうか、フードとクリップを付けたままだと、ポーチに入らないんですよね(^_^;)
フードよりレンズカバーが欲しかったなぁ。

 

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バジルの葉を撮影してみました。

葉の表面にある気孔(?)まで確認できます。

 

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次は本の写真です。

スマホのズーム倍率を変えずに撮影するとこんな感じ。

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スマホのズーム倍率を上げていくと、ここまで拡大した写真も撮れます。

 

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背景をぼかすこともできます。

周辺に黒い影が映り込む場合には、影が入らない程度までズーム倍率を上げてやるといいです。

 

画質も申し分なく、いろいろ遊べそうです。

 

心配りが感じられるモバイルバッテリー ~EnjoyBridal モバイルバッテリー『星の光』

EnjoyBridal というブランドの軽量モバイルバッテリー(容量10000mAh )です。

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パッケージはとてもかわいらしくて綺麗。
ロフトやフランフランなどのオシャレ雑貨を扱う店に置いてあっても違和感がないようなデザインです。

 

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それも、ただ綺麗なだけでなく、箱にはしっかりとしたクッションなども入っていて作りがよく、パッケージにも気が遣われています。お金も掛かっていそうです。

女性が企画したもの…かどうかはわかりませんが、女性的なセンスが生かされていると感じます。

 

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付属品には、ソフトな革っぽい素材のバッテリーケースと、猫の形のリングホルダー、USBケーブルが付いています。
バッテリーケースはボタンのところに魚の骨のイラストが入っていて、これもかわいらしい。
このブランド(maoxin)はmaoつまり猫をブランドのイメージにしているようです。
リングホルダーは、リングの部分が360度回転するようになっています。スマホスマホケースの裏に貼り付けて、指を通して持ちやすくしたり、リングを立ててスマホスタンドにもできるようです。

 

なにからなにまでデザイン性を意識して作られていて、一見ギフトにしても喜ばれそうなんですが、ギフトとして考えると、ちょっと使いづらい点が、残念ながら二つあります。

ひとつは中国語がどうかなぁ…と言うこと。
パッケージも中国語なら、マニュアルも中国語と英語だけで、日本語には対応していません。
made in Chinaはいまどき当たり前ですが、日本ではいまも「中国製=安かろう悪かろう」というイメージがありますので、せめて英語だったらいいのになぁと思います。
そしてもうひとつは、そのイメージとも関係しますが、検品が甘いということです。
例えば今回であれば、パッケージを覆うビニールが最初から少し破れていたり、梱包時にバッテリーを保護するペーパーの端が少し切れていたり、筐体の加工にも若干の精度の甘さを感じました。

 

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さて、肝心の本体です。大きさはちょうど5インチのスマホくらい。
これまでのモバイルバッテリーにあまりなかったようなデザイン性の高い筐体で、

素材は樹脂かと思ったら、ラバーっぽい素材が使用されていました。なので滑りにくいです。
それだけでなく、触ってみると、絵のところが少し立体的(凸)になっていて、とても凝った作りになっています。

ちなみに、今回のモバイルバッテリーには『星の光』という名前が付けられています。

このほかにも、無地を含めいくつかのデザインがあります。

 

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バッテリーの容量は10000mAh。私が使っているスマホXPERIA)だと3回程度の充電ができる計算です。
私としては10000mAhくらいが、容量と重量のバランスでちょうどいいと思います。このくらいなら持ち運ぶのもさほど苦になりません。
しかも、180gという重量は10000mahのモバイルバッテリーの中では最軽量の部類で、パナソニックセルを使用しているというANKERと同程度です。

問い合わせてみると、セルはパナソニック製でこそないものの、パナソニックセル同様、高価なリチウムポリマー電池を使用しているのだそうです。だから軽量なのですね。

こういったところにも、デザインだけではない、使い勝手への気配りが感じられます。

 

開封時、バッテリーは空でしたので、充電してから使いました。
充電中は残量に応じて側面のLEDが点滅し、充電が完全に終わると4個のLEDが点灯するようです。
フル充電には5~6時間掛かりました。カタログ値通りです。
残量を確認したい場合には、裏面にあるボタン(メーカーロゴ入り)を押すと、残量に応じてLEDが点灯します。
残量がわかるのはやっぱり便利です。

 

実際に、スマホを充電してみました。
出力はカタログ値で2.1Aですが、充電速度は2Aの急速充電器が1時間で40%充電できるところ、こちらは35%ほどと若干遅い値が出ました。とはいえ、動作中のアプリによっても多少変わりますので、誤差の範囲かもしれません。
ANKERのPowerIQのような機能は残念ながらないようですが、安全機能(過充電、過放電、発熱時、ショート時に自動停止)は備えているようなので、安心して使用できます。

 

充電は500回行えるそうです。
エネループ通常版の1800回と比べると少ないように感じますが、容量の大きなエネループPROも500回なので、容量(軽量化)を優先すると仕方が無いのでしょう。

 

一つ残念だった点は、付属のUSBケーブルを使っていて、USBケーブルを取り外そうとしたときに、ケーブルのカバーの部分が外れてしまったことです。
接着不良のようだったので、接着し直しました。このあたりにも検品の甘さを感じます。

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とはいえ、商品自体はとても気に入りました。
実は今回、モニターとして商品を提供していただいたのですが、だから言うわけではありません。
バイルバッテリーといえば、無骨な印象のものが多いなかで、
「中国にも、こんなにデザイン性の高いモノを作る会社があるんだなぁ」と素直に感心しましたし、作り手の遊び心や意気込みのようなものを感じたので、応援したい気持ちになりました。

 

すごい。中国製のイヤホン。~WooEasy『DQSM D2』

 中国メーカーというと、とかく安かろう悪かろうのイメージがありますが、時々ビックリするくらいコストパフォーマンスの高い製品にあたることがあります。オーディオでもそれは同様。

今回のイヤホンは、ぶっちゃけ聴いた瞬間に惚れました。

WooEasy 『DQSM D2』です。

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音質の印象など:
まずは、お手軽にXperiaで試聴してみました。使用するAndroidアプリは音質に定評のある有料アプリArmAmp(広告ありの無料版もあります)。Xperiaにプリインストールされている「ミュージック」もなかなか高音質ですが、ArmAmpはそれよりも一枚、二枚上手です。


WooEasy DQSM D2 は開放型ではなく、密閉型のイヤホンです。開放型のイヤホンは、音に広がりあるが音の密度は薄い感じに、密閉型は音の広がりは狭いが、そのぶん音に密度があるように感じられることが多いのですが、このイヤホンの場合は中庸と言ったほうがいいかもしれません。開放型ほどの広さはないが、かといって狭さも感じない、というバランスです。


なんといっても、このイヤホンにはあまり特徴らしい特徴がありません。

高音域がすごくよく伸びるわけでもなく、低音域がバンバンでるわけでもない、かといって中音域が厚いかといえばそんなこともない。「バランスのよい音」を目指したという、コンセプトがそのままサウンドに現れています。


それでいて、音質そのものは非常に高いレベルです。なによりも解像度の高さ、つまり情報量の多さについては、今までに聞いたことのある、ハイエンドクラスと呼ばれるイヤホンを含めても、トップクラスです。

音の反応が速く、非常に繊細で正確。そんじょそこらのイヤホンでは、他の音に埋もれて聞こえないであろう微かな音までなんなく再生します。低音がボワつくようなこともなく、引き締まった重みのある低音を再生します。

音の分離もよく、楽器の位置も描き分けます。音量を上げてもうるさくないのも、音がよい証拠です。

飽きることなく、「もっといろんな曲を聴きたい」と思ったのは、この価格帯のイヤホン、ヘッドホンでは初めてかも知れません。

 

DQSM D2 には、高音域と中音域、それぞれを担当する2基のBA(バランスドアーマチュア)ユニットに加え、低音域を担当するダイナミックドライバーユニットが組み込まれています。

一般にBAは解像度は高いがパワーが足りず音が薄くなりがち、ダイナミックドライバーはパワーはあるが解像度ではBAに劣るとされているので、中~高音域にBAを搭載し、パワーの必要な低音域をダイナミックドライバーで補うというのは理にかなった構成だと思います。


オーディオで言うところの音色(おんしょく)ーーつまり艶を感じる音色(ねいろ)であるとか、クールな印象であるとかーーですが、DQSM D2の場合、艶があるとか、暖かみがあるという感じではなく、どちらかといえばクール、無色で硬質、といって乾いた感じまではしないという、わりと中庸な音色です。

ここにも「ジャンルを選ばない」というコンセプトがそのまま現れているように感じます。ただ、人によっては分析的だとか、面白みが足りない、というような感想になるかも知れません。


メーカーの意図通り、バランスのとれた音なので、ジャンルは選びません。

そもそもの能力が高いので、クラシックも余裕でいけますし、それ以外のジャンルもそつなくこなします。

スマホなどで聴く場合には、好みに合わせてイコライザーで調整してみてもいいでしょう。原音主義の人にとっては邪道でしょうけど…。もとがフラットな音なので、多少いじっても破綻しにくいですし、味付けもしやすいと思います。

 

音漏れはそんなにないほうなので、よほど静かな場所じゃなければ大丈夫です。反対に、外の音はわりとよく聞こえます(シリコンチップの場合)。


その他 感想:
そもそも、Xperiaでここまでの音が出せると言うことに驚きです。

持っているヘッドホン、イヤホンのいくつかとも比べてみましたが、1万円台の国産イヤホンでは解像度が低すぎてまったく勝負にならず(それでもコスパが高いと言ってお気に入りだったイヤホンです)、(実売価格で)2~3万円台のヘッドホンと比べて同等くらい。音場の広さではやや負けるが、解像度ではDQSM D2がちょっと勝っているという印象でした。
「そのくらいならたいしてコストパフォーマンスは高くないじゃないか」と思うかも知れませんが、基本的にヘッドホンはイヤホンよりもコストパフォーマンスが高いので(スペースの制約が少ないせいでしょうか)、ヘッドホンのコストパフォーマンスを上回るというのはたいしたものなのです。

もっとも最近は、BAが主流になって、事情が少し変わってきているのかも知れませんが。

 

もしDQSM D2を使って、「そんなに音質よくないじゃないか」と思う人がいたら、音源を疑ってみたほうがいいかもしれません。MP3などは論外です。なまじ性能が高いので、音源の粗もダイレクトに表現してしまいます。CD音源とハイレゾ音源の差も、比べれば明確にわかります。

 

ただ欲を言えば「もう少し高音が気持ちよく伸びて、音場にももう少し広がりが感じられれば完璧なのに」と思います。とはいえ、この価格でこれだけの音質なのだから文句は付けられないですけど。


Xperiaでも十分な音質ですが、DACを通してヘッドホンアンプで聴いてみました。

駆動力の違いからか、線の細さがなくなって、音に安定感(イヤホンの駆動に余裕がある感じ)が出て、音場にも広がりが出ました。


販売店とメールで少しやりとりをしたのですが(相手は中国人だと思いますが、日本語が非常に堪能でした)、販売店によれば、DQSM D2はエージングに150時間必要なのだそうです。

そこまでエージングをすると「最初は耳障りに感じる高音も落ち着いて、素晴らしい音になる」とのこと。

もっとも、私は特に耳障りとは感じませんでしたが。「解像度が高いせいか、やや線が細いな」とは思いましたけど。

現時点では、エージング時間は40~50時間ほど。聴き始めよりも多少よくなっているような印象はありますが、まだまだよくなるんでしょうか。正直、エージングで劇的に変化したという経験はあまりないのですが、これ以上よくなるのだとしたら願ってもないことなので、期待しておきましょう。

ちなみに、この販売店(の担当者)。結構なマニアのようです。自分と同じ匂いがしました(笑)マニアはどこの国でも変わらないのですねえ。


付属品:
付属品は多いです。(シングルの)シリコンチップが大中小の3つ。(ダブルの)フランジタイプも3つ。ウレタンタイプが、硬め(黒)と柔らかめ(青)の2つ。そのほかに、チューニングフィルターが3つ。TDKフェライトコアが1つ。更には、リケーブル用のスペアケーブルが付いています。

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付属チップ選びは重要です。チップによって、まったく聞こえ方が変わったりもするので。自分の耳と好みに合う物を選ぶのが肝要です。

ぱっと聴いた印象としては、最も解像度が高いのがシリコンチップ。少し抑え気味になるがバランスが良いのがフランジタイプ。ややデッド気味だけど柔らかい音になるのがウレタン。

チューニングフィルターは編み目の粗さが違うようです。こちらはちゃんと聞き比べをしていないのですが、以前別のイヤホンで、フィルターを外すと音がよくなったことがあるので、いまは一番目の粗いものを使っています。外して使ってもいいんですが、耳垢が入りそうなので…(^_^;)


スペアケーブルは、もともとDQSM D2に付属している物ではなく、お店のお薦め、プレゼントだそうです。袋に「gift」と書いてあります。

このケーブルは、シリコンのような素材で被覆されていて、やや細いですが、しなやかで取り回しがいいです。

お店に寄れば、こちらのほうが音場の広さや音の輪郭がよく聞き取れるのだとか。

私はどちらかというと標準のケーブルのほうが硬質な感じで好きなのですが、使い勝手では、軽くてしなやかなgiftケーブルのほうが断然いいです。タッチノイズも少ないですし(だから最近はこちらを使っています)。標準ケーブルは、金属のパーツがケーブルの途中に付いているせいで重いのです。

この価格でリケーブルできるイヤホンというのも素敵ですが、最近はリケーブルも珍しくないのかな。

 

外箱は一見して豪華ですが、細部の作りがちょっと雑だったりするところは中国製品ぽいかもしれません。

でもいいんです。箱がどうだろうと、音質には関係ありませんから。

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マニュアルらしきものがなかったので、あと日本語マニュアルが付いていれば完璧ですね。

付属品の説明とか、リケーブルのやり方とか、サポートに関することとか。

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最後に:
音質のことばかりで、イヤホンの外観に触れるのを忘れていました。
デザインは良くも悪くも無骨。質実剛健な感じ。

アルミ筐体の磨きが少々甘いので、国産製品並にピカピカに磨くと、より高級感が出ると思います。プラスチック部ももう少し艶々して高級感があるといいですね。

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付属の標準ケーブル(giftでないほう)は布巻でやや太め、そのためケーブルは絡みにくく、その代わりタッチノイズはやや気になります。

プラグの素材は金属で、ケーブルの途中にも金属のパーツ(おそらく飾り)が取り付けてあり、重厚で、実際に重いです。ただ、イヤーフックが付属しているので、それを取り付ければ、重さはあまり気にならなくなります。

TDKフェライトコアもおそらくはこのケーブルの付属品で、私はケーブルの根元付近に取り付けて使用しています。

 

実は今回、サンプルを提供していただいてのレビューです。

でも、「惚れた」のは本当。自信を持ってお勧めできるイヤホンです。

ちなみに、中国からの発送で到着までは3~4日掛かりました。

 

大きくて重い!でもコスパ高い!~AUKEY モバイルバッテリー『PB-N15』

AUKEY モバイルバッテリー(ホワイト) 『PB-N15』です。

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AUKEYのモニター募集に応募してみたところ当選し、サンプルをご提供いただきました。

 

◆◆外観など◆◆

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パッケージもバッテリー本体も、シンプルながら安っぽさはなく、洗練された感じがします。
バッテリーの色は「白」を選びました(黒もあります)。外装を覆う樹脂はサラッとした手触りのつや消し素材です。

 

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作りも良く、中国製品にありがちな、粗雑な感じはありません。
ROHS指令にも対応しているようですが、残念ながら説明書は日本語に対応していませんでした。
付属品は、MircoUSBポートに対応した短いUSBケーブルです。

 

しかし、容量が20000mAhともなると、さすがに大きく重いです。
155mm × 80mmと、6インチスマホくらいのサイズがあり、厚みも23.5mmあります。
重さは445gと、ペットボトルに近い重さがあります。

 

◆◆機能◆◆
4つのランプで残量が確認できるようになっています。ランプ1個に付き25%。4個付いてたら100%。
今まで使っていたエネループのモバイルバッテリーは残量がわからなくて不便だったのですが、これは便利です。

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バッテリーは最初からある程度充電された状態になっているので、すぐに使えます。

出力は「3.1A」で、試しにXperiaスマホに充電してみたところ、高速充電器を使ったのと変わらない速度で充電ができました。1分に付き、およそ1%の速度です。


ちなみにこのバッテリーには、「AIPower」という、端末に合わせて電力供給ができる機能があります(ANKERのPowerIQと同じような機能ですね)。
保護機能(過充電、過放電、加熱時、短絡時に自動停止する機能)もあるようなので、その点も安心です。

 

アウトプット用のUSB端子は二つ付いていますので、二つの端末を同時に充電できますが、最大出力は変わらないので、充電する端末によっては、充電に時間が掛かることもあります。

 

バッテリー自体の充電は、入力が「2.1A」なので、9~10時間ほど掛かります。

このバッテリーにはLEDランプも付いていて、最初「こんなのいる?」と思ったのですが、暗闇でUSB端子の位置や向きがわからないときに、すごく便利でした。
よく枕元で、手探りで端子の位置を探していたので。

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◆◆用途◆◆

正直、この大きさ重さですから、外ではあまり使っていません。

旅行などで長期に外出するときには便利でしょうが、一日程度の外出なら、10000mAhくらいの容量があれば、スマホに3回程度は充電できるので、それで十分足りてしまいます。バッテリーの重さも半分くらいですし。

 

意外と重宝だと感じたのが家で使うときです。

近くにコンセントがなかったり、コンセントがふさがっているとき、これを取りだしてきて繋げばいいので、スマホを充電したいのに近くにコンセントがない…と悩むことがなくなりました。
また最近は、USBケーブルで動作する、例えば小型扇風機などの機器も増えてきたので、そういった物を繋げば、家中どこでも使用できます。

そして、なんといっても20000mAhの大容量なので、なかなか残量も減りません。

 

◆◆コストパフォーマンス◆◆

バイルバッテリーはANKER(こちらも中国企業ですね)の製品が人気があるようですが、こちらはそれよりもだいぶ安価です。

しかし、だからといって品質が悪いわけでもないようで、ネットでもあまり差が無いと感じている人が多いようです。

18ヶ月の保証(説明書には24ヶ月とありますが)もあるので、安いだけの、あまり聞いたことのないメーカーのモバイルバッテリーより、安心感もあります。

というわけで、コストパフォーマンスは高い、というのが率直な印象でした(別にサンプルもらったから言うわけではありませんよ)。

まぁ、あとはどれだけ長持ちしてくれるかですね。そのへんが価格差に現れるのかどうか。